金銀宝玉のように、それ自体に価値がある。まさしく人の魂を昇華させる、天への陛。
そして、それを掌握することは富と権力の証。政治とも密接に結びついていて、歴史を形作ってきた。
あれはたぶん、今よりもっと娯楽がシンプルで、その種類も、 そこに触れる手段も機会も限られていた時代のお話(その辺の時代背景を考慮しないと、大司教との確執のシーンとか「偉い人に何言われたって良いじゃん」ってなっちゃうと思うのよね)。
それゆえに、 好きなように曲が作れない葛藤もたくさんあったのだろうなと。芸術に疎い自分が語るのもアレだけど、 抑圧された心の奥底から湧き上がる情動が、より良い作品を生み出し たって側面もあったのだと思う。
まぁ、御託はこの辺で良いや(笑)。
主要キャストの印象を書いておきましょうかね。
山崎ヴォルフガング:やんちゃで子供のように素直で、劇中で「 プリンス」と呼ばれるように、奔放で周りを引っ張っていく印象。 現実でも彼は王子様ぶりを爆発させていますよね。
古川ヴォルフガング:スマートで涼やかで、 それでいて若さゆえの脆さや危うさが見え隠れして、 周りが放っておけない印象。
全く同じシナリオであるにも関わらず、 演じる人でここまで物語の印象が変わるものなんですね。
涼風:高嶺の花と呼ぶに相応しい、高貴で気品あふれる女性。 ヴォルフガングに対しても「気高くあれ」 とその背中で語っているような。
香寿: 慈愛に満ちた母のような存在感でヴォルフガングを優しく見守って いる印象。歌声の柔らかいこと。
いくちゃん演じるコンスタンツェは歴史上「悪妻」 と呼ばれた女性。 でもストーリー上では違う側面が強調されていましたね。
家族との確執。夫と心を通わすことができない苛立ち。「悪妻」ではなく、「良妻になろうとしてなれない」 女性でしたね。 その理想と現実のギャップに葛藤する姿が強く描かれていた印象。
自分の実体験に重なる部分があって結構凹みました()
正直、いくちゃんが演じると可愛くなっちゃってアレなんですが、 でも考えてみたら彼女も立派な成人女性なんですよね。
歌やストーリーにも感激したんですが、そのシーンで「 いくちゃん凄いよ...」って思って一番泣きました。w
まぁ、そんな感想です。