タイトロープ

人生綱渡り。決心のきっかけはいつも時間切れ。

櫻坂46の三期生各メンバーについて、2024年2月現在での印象などを。

櫻坂の3期生がデビューして1年近くが経ちました。

僕はデビュー直後のメンバーってあまり注目してないことが多いのですが、なぜか彼女たちはお披露目の時から(厳密にはお披露目前の紹介動画から)追っていて、自分自身が順調にサンカスとして成長しているのを感じます。←

特に新参者ライブの頃から彼女たちへの興味がさらに強くなっています。

 

日々成長していく彼女達を追うことの楽しさに浴する反面、今の感動がいつか薄れていっちゃったりするのかな?今と違う印象を抱いたりするのかな?と思ったりも。

そんなわけで、推しメンもそうじゃない子も、各メンバーについて現時点での印象を整理してメモしておこうかなと思いました。メンバーによって記述量の差があるのは仕方ない。

 

あくまでも、僕が感じた印象です。
文中にも「おそらく」ってワードが出てきますが、そんな断りを入れるまでもなく、ここに書いてある彼女らの内面は全部僕の推測だということは念押ししておきます。

 

*****

 

石森璃花

加入時点ではダンス未経験で、研修期間は苦労していたようですが、その後の成長は目を見張るばかり。やはり研修課題の「BAN」でセンターを務めたのが大きいですね。
特に表現力の面では同期の中でもかなり高い能力を持ってるのでは...と感じます。

3期生で最年長という立場、料理好きアピール、おっとりした物腰などから、面倒見の良い優しいお姉さんという印象で、乃木坂でいうところの1期生の深川麻衣さんのような立ち位置なんだと思っていました。ある意味それは間違いではなかったけど、ちょっと見誤っていたなとも思う。
ラヴィットに出演してる時に、だいぶアザトカワイイ寄りのキャラが顔を出してくるなと(笑)。ちょっと頼りなさげに甘える感じとか、ゲームで勝利した時に隣の男性芸人にあっさり抱きついたりとか、そういうのがナチュラルに出てくる辺り結構この子は危険だぞと。(褒めてます)
高い表現力も相俟って、7thシングルBACKSライブでのブルームーンキスでは多数のヲタクが殺傷された模様。僕調べ。

 

遠藤理子

赤ちゃんっぽいで有名なエンリコちゃん。同期からは、見た目だけじゃなくて中身も反抗期であることが暴露されたりしています。(可愛い)

彼女もダンス未経験で、研修期間に苦労していた様子がドキュメンタリーに収録されていましたね。でも、だからこそ新参者ライブの「流れ弾」でセンターを務めたことは驚きでした。
ドキュメンタリーのクライマックスとも呼べる、研修課題の「BAN」では、メンバーの誰もが途中から息を切らして満足に歌えなくなっていました。そこから僅か1年ほどの間に、フル尺の曲を2時間通しで披露できるようになったというのは凄い成長だと思います。そのライブ中、グループ屈指の激しさを誇る流れ弾でセンターを務めるには、相当な努力があったに違いありません。

あと、ボイトレで歌唱力を褒められてましたよね。まだそれが発揮される場面が少ないので、これからを楽しみにしています。

 

小田倉麗奈

姫。

家が金持ちそうだからって短絡的な理由じゃないですよ。高潔というか気品があるというか。本当に育ちが良いんだろうなって。言動や立ち居振る舞いにそれが表れている。

彼女もダンス未経験で、ドキュメンタリーを見た限りではわりと苦手にしているように見えた。現状でも克服したとは言い難いと思いますが、特別ヘタには見えないです。何より成長の跡はハッキリ見える。にも拘わらず、ライブのパフォーマンス中ちょっと表情が硬いんですよね。ついていけてるのに損しちゃってるよなぁ。

だけど表情で誤魔化そうとしないのが彼女なりのプライドなのかなとも思ったりする。
ドキュメンタリーの中で、他のダンス未経験組メンバーは涙を流したり、俯いてネガティブな心情を吐いていましたが、彼女は「自分のどこがダメなのか、しっかり自分で分析して、追いつけるように頑張りたい」とちゃんとカメラを見て答えました。感情的にならず、自分の現状と理想を冷静に見据えているセリフだなと思った。

たぶんだけど、目標が高いから自分で自分を認められないのかな。ダンスの先生に褒められた時にあっさり泣いてしまったこともその表れだと思いました。彼女が満面の笑みで(あるいは高貴な涼しい顔でも良い)ライブ中ずっとパフォーマンスするところを早く観たいです。

それと、池上先生の番組に出演した時はコメントで大活躍でしたね。賢いタレントが大好きなので、その点でも彼女を応援していきたいです。

 

小島凪紗

「幹」の人だと思います。

ドキュメンタリーで印象的な場面はいくつもあったけど、特に覚えてるのが合宿序盤での彼女の言動。
合宿前のダンス練習の成果を見せる場面で、彼女が「歌ありですか?」って先生に訊ねたんですよね。その世界では当たり前なのかも知れないけど、新人からすれば未知でどんな些細な事でも確認しなければ判らないわけで。でもそれを物怖じせずに訊ねるって、とても勇気が要ることです。そういう時に先陣切って発言できる人は、間違いなく同期の中で一番頼りにされます。
生来の人柄もあったのでしょうが、彼女はその後もメンバーとコミュニケーションを密にして、自然な流れでダンスリーダーを務めることになりました。

のちに3期生に与えられる楽曲「マモリビト」。グループの歴史を一本の木になぞらえて、先人へのリスペクトや未来への希望・決意などを歌った曲です。
この曲で彼女がセンターを任されたのは、メンバー皆の拠り所として中央に坐しているのが最も相応しいと判断されたからだと思っています。

 

谷口愛季

デビュー曲となる「夏の近道」でセンターを任されたことからも運営の期待の高さを感じ取れます。

ダンスの上手さは勿論ですが、おもてなし会の自己PRで披露した安定の歌唱力、冠番組で見せる対応力の高さやコロコロと変わる豊かで愛らしい表情、ブログやトークアプリを用いた発信力、およそアイドルに期待される各要素が非常に高い水準で備わってる子だと思います。メンバー皆それぞれの長所がある中で、総合力では彼女が抜きん出ているように感じます。

都合で遅れての顔出しとなった 村井・山下が追加されたドキュメンタリーの中で、彼女が放った「(村井と山下の)2人は最終兵器だと思っている」って言葉が印象的です。言葉通りの意味もあるのでしょうけど、おそらくダンススキル2トップの2人を差し置いて自分がセンターになったことに対して、不安や気後れがあったんじゃないかなという邪推。
けど、あの2人が曲公開前に顔出しできていたとして、それでもセンターは谷口愛季だったかも知れない(そうじゃなかったかも知れないけど)。それは運営にしか判らないことで、けして明かされないでしょう。こればかりは活動していく中で本人が自ら消化するしかないのだけど。ただ僕は、彼女は間違いなくセンターの器を持っていると信じています。

ダンススキルに於いても体型に於いても、瞳月ちゃんと何かと対になる(比較される)ことが多いですよね。8thシングル選抜発表直後に彼女から送られてきたトークでは、瞳月ちゃんとシンメポジになったことの嬉しさや、お互いの気持ちを話し合ったこと等が綴られていました。
おそらく「自分は瞳月のシンメを務めるに足る器なのか?」ってプレッシャーと常に戦ってるんじゃないのかなって気がします。でもそれはネガティブではなくて、素敵な関係性だと思ってます。お互いに磨き合って高めていけると良いですね。

3期生の中で最低の151cmという身長の彼女ですが、ステージの上で踊っている時は別人のように大きく見えます。研修期間には動きの小ささを指摘されたりもしていたけど、TAKAHIRO先生の言った「谷口の身体はもっと動ける」こそが真理。

現時点で彼女を3期生のエースと呼んで差し支えないと思いますが、近い将来、グループ全体に於いてもエースの一角を担う存在になれると確信しています。

 

中嶋優月

彼女も年長組ですね。璃花ちゃんよりは年下ですが、同期の中ではライブMCを任されるなど、どちらかというと一番のお姉さんキャラ。ラヴィット出演時にはビッグマウスポンコツキャラが発覚して弄られてましたが、まぁ御愛嬌(笑)。

チアダンスをやっていたというだけあって、楽曲パフォーマンスがそれを観る人に与える力を良く理解しているように感じます。彼女がセンターを務める「Anthem time」、めちゃめちゃエンパワーされます。

TAKAHIRO先生は、「中嶋は音楽への共感力が高い」と評してましたね。明るい以外の曲を歌う彼女も楽しみにしています。

 

的野美青

グループ最年少メンバーですが、なかなかの長身で大人っぽい見た目をしています。パフォーマンスも、見た目に劣らずクールな雰囲気でカッコイイです。
最年少という立場も、パフォーマンス路線も、山﨑天ちゃんと似たタイプかなという印象。

BACKSライブは体調不良の影響こそありましたが、かなり強い存在感を発していたと思います。

3期生で構成されるユニット曲「Don't cut in line!」ではダンス上級者メンバーを従えてセンターを務めていて、これは年少メンバーの未来への期待とか御祝儀的なものじゃなくて、現時点でのパフォーマンスレベルに対する高い評価の表れだと思っています。
ここから更にパフォーマンスを磨いて、グループを引っ張る存在になって欲しいです。

 

向井純葉

的野ちゃんと同学年の最年少組。年少者らしいストレートな感情表現が魅力かなと思います。「楽しい曲を楽しそうに、悲しい曲を悲しそうに」って当たり前のことかも知れないけど、それを自然に見せるのって案外難しいんじゃないですかね。
彼女の場合、自然であることは勿論なんだけど、その感情をより膨らませて見せてくれてるなと。

新参者ライブ観戦時、フロントでパフォーマンスした2曲が印象に残りました。「Anthem time」では歌うことが心底楽しくて仕方ないといった表情に、「マモリビト」では顔を紅潮させて涙を堪えて決意や苦しさを胸に抱く様子に、とても惹きつけられました。

まぁ、一番最初に惹かれたのはライブパフォーマンスではなくて、櫻坂チャンネルのライブ打ち上げでの一コマでしたが。笑

www.youtube.com

いきなりカメラに割り込んできて、謎のアイソレーションを披露して大声で笑う様子があまりにも無邪気で、見ていて楽しい子だなと思って。

BACKSライブでは、「ドローン旋回中」でセンターを務めました。満面の笑みで髪とマフラータオルを振り乱して楽しそうに振る舞う姿が眩しくて眩しくて「アイドルのライブって楽しいよね!」って改めて思わせてくれた。
この曲のセンター抜擢は大正解で、元々彼女のための曲だったと錯覚してしまうぐらいに適任でした。叶うなら、またこの曲をセンターで歌う彼女を観たいです。

 

村井優

ドキュメンタリーのBANショートバージョン発表会が衝撃でした。これはとんでもない新人が来たぞ、と。素人目にも解る圧倒的なダンススキル。所定の位置に着くまでの歩く姿と表情にも風格が漂ってますよね。目力からして違う。驕りや虚勢などではなく、技術と経験に裏打ちされた確たる自信を感じました。
一方で、振付の先生方にはパフォーマンスの魅せ方(感情の出し入れ)について指摘されていましたね。おそらく本人的にも思う所があるんでしょう。最近のライブでの彼女を見ていると、表現力を課題として試行錯誤に取り組んでいるのが窺い知れます。

そういう意味では、伸び悩んでいる時期なのかも知れないけど、これは更に高く羽ばたくために力を蓄えている時期だとも受け取れます。蛹になったばかりなのか、あるいは羽化直前なのかは僕には判らない。でも遅かれ早かれ、間違いなく「その時」はやってくるし、そうなれば彼女もまた、エースの一角に数えられるに違いありません。

 

村山美羽

クールそうな見た目に反して、冠番組では天然&お馬鹿キャラを披露してて、振り幅の大きい子だなと思います。

ドキュメンタリーの頃から通して、ダンスも歌唱もずっと平均点以上を出してるように見えましたが、他のもっと上手い子ばかりフィーチャーされてしまったのでちょっとアンラッキーだったかなと。
けど、新参者ライブでセンターを務めた「半信半疑」では期待を超えるパフォーマンスを見せつけてくれたし、BACKSライブでは一人だけ存在感が突出していると感じました。平均点ぐらいの人とか思ってて本当にゴメン...。とんでもない爆発力を秘めてる子だと考えが改まりました。

 

山下瞳月

表現力の鬼とでも呼べば良いんですかね...。いえ、そんな安っぽい言葉の枠に収まらないことは重々承知の上で。

ドキュメンタリーで振付のTAKAHIRO先生が「曲に没頭することで自分の奥底を掘っていけるタイプ」と評していました。そしてドキュメンタリー公開の僅か翌日、おもてなし会で早くもそれを目撃することになった。
彼女がセンターを務めた「五月雨よ」の披露時でした。彼女の表情や所作が、ことごとく歌詞や曲調とリンクしていたんですよね。感情を余すことなく表現できる緻密なダンススキルを持ち合わせているからこそのパフォーマンスだと感じました。
印象的だったのは1サビの「愛おしさが込み上げて来る」の晴れやかな笑顔と、対照的に2サビの「一方的で息もできない」で完全に顔を伏せて苦しさを表現していたところ。特に2サビのあれはオリジナルの振付にはなかったと思います。

この公演をアリーナ席最後方で観戦してた友人が、たまたま近くにいたTAKAHIRO先生が五月雨で尋常じゃないほどエキサイトしてるのを目撃したらしく、その友人の見立てでは山下瞳月に対する感嘆だったんじゃないかと。(完全に余談っつーか、与太話の類だと思ってもらって結構ですが)

3rdアニラDay1で披露した「静寂の暴力」はファンの間でも語り草になっているようで。僕は配信組でしたけど、映像越しにも空気は伝わってきました。
曲冒頭、歌い始める前に静寂の花道をたった一人で歩く山下瞳月。あの時、ZOZOマリンスタジアムという巨大な箱が丸ごと彼女の支配領域に呑み込まれたように感じました(漫画脳)。現場で観たかったという後悔もありますが、あそこに居たら気圧されて死んでいたかも知れない...ってわりと真面目に思ってる。

あのオーラは狙って出せるものじゃないですよね。あれこそがTAKAHIRO先生の言ってた「ゾーンを持っている」ってやつなんだろうなと。正に天賦の才。

一方で、普段の冠番組なんかだとイマイチ素顔が掴めなかったりする。天然っぽさもあるけど、したたかな面もありそうだし(笑)。
あれだけの出力を持ち合わせるのならば、その奥にまだまだ多くの引き出しを隠している筈です。もっともっと掘っていきたいですね。

 

とまぁ、こんなところです。

櫻坂3期生、本当に一人一人が個性豊かでタレント揃いだなと思います。

言語化するのってメチャメチャ難しいけど、それによって気付いたこともたくさんあって、書き出してみて良かったと思います。「ダンスの上手さ」一つをとっても、こんなにも方向性・評価ポイントの違いがあるんだなぁと。

何年か経って、自分でこのエントリーを読み返してみるのが楽しみです。