タイトロープ

人生綱渡り。決心のきっかけはいつも時間切れ。

なな年目の転機

僕の一推しである西野七瀬さんが、乃木坂46からの卒業を発表しました。

 

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驚いた。うん。

正直、彼女はまだ当分卒業しないと思っていた。明確な根拠は無い。なんとなく。

たぶん、あのグループが彼女にとって本当に居心地の良さそうな場所に見えたから。他にも、紅白やレコ大やドームコンサートなどの大きな経験の後、これらを指して、また狙いたいという旨の発言をしていた。「もう一回、ってなったら本物かな」って。だから全ツが終わって次のライブの発表も無かったし、年末の歌番組や12月の海外単独ライブに向けて力を溜めていく時期なのだろうと、勝手に思い込んでいた。

そんな矢先の電撃発表。正に青天の霹靂。

だったらじゃあ、いつなら卒業発表に最適なのと問われても僕には判りっこないんだけどさ。

でも、ちょっと特殊な職業ではあるけど、お金をもらって働く雇われ仕事には変わりない。転職に最適な時期なんてのは、本人の気持ちと、その時の状況によるとしか言えないワケで。だから、彼女が周囲の人と相談して決めて発表したのなら、これが最適なタイミングだったという事。本人的に、ここら辺で線引きをしたいと思う何かがあったんだろうね。

 

とにかく勇気の要る決断だったと思う。

トークを振られて怖いと泣きだす彼女。街頭で一般人にティッシュを受け取ってもらえなくて泣きだす彼女。仲間にボディタッチができないと泣きだす彼女。同じメンバーにさえ「存在自体が儚い」「守ってあげたいNO.1」と言われてしまう弱々しい女の子。トーク番組に出ても、自分からあまり話すこともない。長くMCを務めるグータッチでさえ、やっと喋れるようになったぐらい。

そんな頼りなさげな印象を持つ彼女が、自分の足だけで外の世界に踏み出すことを決めた。

マカオの空に飛び出した、あの時の姿がフラッシュバックする。

 

Twitterにも書いたから詳細は省くけど、僕はその頃、人生のどん底に居た(大袈裟でなく)。生きることが心底辛かった。だけど彼女がバンジージャンプに挑む姿を見て、前を向く勇気をもらえた。僕がいま笑顔で日常を過ごしていられるのは、間違いなく彼女のおかげ。

アイドルって凄いよね。テレビの中で歌って踊って、トークして、泣いたり笑ったりしているだけで、人の生き方を変えてしまう力を持っているんだもん。西野七瀬さん、貴女はよく「自分なんて」的な発言をするけど、貴女に救われて、生きる希望を持てた人間が、少なくともここに一人は居ますよ。

 

「頼りなさげ」なんて書いたけど、実際のところ僕はそんなことは微塵も思っていない。

人気はトップクラス、グループの顔とも言えるセンターを数多く務め、モデルなど村外の仕事もこなし、ソロ曲の数はグループ最多、常に矢面に立って走ってきた。誰よりも強いプレッシャーを感じていただろう。風当たりも強かったと思う。時には弱音を吐くシーンも見られたけど、それでも彼女は先頭を走り続けた。

だから、彼女は強い。何事にも屈さない、強い心を持っていると思います。

 

一つの仕事を七年も続けるって、凄いことなんだよ(僕は最初の仕事は三年保たずに潰れた)。ましてや、それだけ居続けた場所を離れて新たな世界に踏み出すというのは、本当に怖いはず。

以前の彼女は乃木坂を卒業したら芸能界も引退すると発言していた。映画「悲しみの忘れ方」の母親の発言からも、仕事に対して前向きな印象は受けなかった。だけど今回のブログには「この仕事を続けたい」とある。その言葉が僕は何より嬉しい。この芸能の仕事が楽しい、グループを離れてでも続けてみたい、って思うようになったんだね。この何年かで得た経験が彼女を変えたのかと思うと、それもまた感慨深い。

なるほど、乃木坂が結成されて七年も過ぎたんだなと、改めてしみじみ。

 

それに、この卒業を指して「勇気が要る決断」と書いたけど、卒業に限った話じゃないんだよね。

何かをすれば叩かれる。何もしなくても叩かれる。僕ら一般人でさえ、Twitterやネットでのちょっとした発言をあげつらって叩かれたりするから、わりと誰でも想像がつくはず。そして注目度は僕らの比ではない。一挙手一投足を監視され続け、いついかなる時も理想のアイドルであり続けなければいけない。

進むも苦境、戻るも苦境。留まるも苦境。そんな状況で何か行動を起こすというのは想像を絶するプレッシャーだ。進むも勇気、戻るも勇気。留まるも勇気。どんな決断、どんな行動であれ、彼女(彼女たち)の選択は尊敬に値する。

だから僕はどんな時でも彼女を褒めます。「なーちゃん、すごいね」って。ただ甘やかして言ってるワケじゃないんだよ。本心で、彼女のやることなすこと何でも凄いと思ってるからこそ言うんです。

すごい。可愛い。偉い。格好良い。好き。

言い方はその時々で違うけど、どれも本気でそう思ってるし、根底にあるのは彼女への尊敬と感謝。語彙力無さすぎるのどうにかしたいんだけどさ(笑)。

グループ内での、彼女と周りのメンバーとのわちゃわちゃが見られなくなるのは寂しい。だけど僕は彼女の決断をすごいと思って、彼女のことを更に好きになったし、これからも応援したい。仮に芸能界から離脱して二度と会えなくなったとしても、心の中で応援し続ける。

 

ある人に「それで良いの?」って訊かれたけど、何の問題も無いよ。

彼女が、彼女自身の考える幸せに辿り着いてくれたら、それこそが僕の本懐。

 

西野七瀬さんの、これからの人生が輝かしく幸多きものであることを願って。

 

 

 

西野七瀬とは